看護師は不規則な勤務形態により、プライベートな時間を確保できないことや、複雑な人間関係に悩んで転職を考える人が多いといわれている。正看護師は国家資格であり、一度資格を取得するとほかの職業よりも比較的転職しやすく、常にさまざまな職場の求人が公開されているのが特徴だ。それでは、看護師の転職先としてどのような職場があるのだろうか。まず、美容クリニックを例にしてみると、ここでは医療脱毛やレーザー照射などが主な業務となり、美容関係に携われることから特に女性看護師に人気だ。しかし、医療機関とは多少異なる美容知識や技術を身につける必要がある。
次に、訪問看護を例に挙げよう。訪問看護では、基本的に訪問看護ステーションに所属する看護師がその地域住民の住居などを訪問し、医療ケアや健康指導を行うことを業務内容とする。主に、入浴や食事の介助、バイタルチェック、家族とのやりとりなどだ。年齢を問わず病気や障がいを抱える人のケアを行うが、特に在宅医療が求められている今、高齢者の多い地域を訪問することが少なくない。
また、保育園への転職も多いとされている。保育園では保育士と同じように、子どもたちと遊んだり食事の補助をしたりする場合があるが、基本は子どもたちがケガをした際の治療や健康指導を行う。加えて、保健だよりを作成し、保護者にインフルエンザの予防法などの周知もしなければならない。急な怪我や発熱で医療行為が必要と判断された場合には、救急車を要請する必要もある。このように、看護師の転職先はさまざまだが、各職場の特徴をしっかりと捉え、転職活動を行うことが大切だ。