看護師は、病院やクリニックのほか、介護施設や訪問看護といったさまざまな職場で働くことができる。それぞれの施設で看護師の数が足りていないため、常に看護師の需要があるのだ。それに加えて、看護業界の体質から、看護師の転職はほかの職業の転職に比べて、容易に進むことも確かだろう。しかし、比較的容易に進むからといって、すべて希望通りに進むわけではない。複数のコツを掴み、スムーズに転職活動を進めていくことが重要である。看護師の転職活動のコツは、転職活動の期間をしっかりと絞りこんで行うこと、キャリアを見直すことだ。

通常、看護師の転職にかかる期間は、準備期間も含めて3週間から長くても2か月程度といえる。一般企業では、半年近くかけて行うことも多いので、十分に短い期間で終わることが実感できるだろう。しかし、いつ転職を考えても自分が満足できる求人情報が得られるのかというと、そうではない。いつでも短期間で転職できるとだらだら活動していると、いい条件の就職口を逃すことにつながりかねないのだ。比較的容易だからと油断するのではなく、転職活動期間を事前に絞り込み、スムーズに行うことが重要である。

また、看護師が働ける職場はさまざまあり、その職場によって求められる能力は異なるのが特徴だ。どの職場であっても対応できるキャリアの書類を用意しておくのではなく、その職場に合ったキャリアを強調する書類を作成すると、より転職に有利になる。そのため、転職活動を始める際には、キャリアの洗い出しや見直しを行い、わかりやすくまとめておくことがおすすめだ。